おはよう~。ハマサンス君。
調子はどうだい?
こちらは相変わらず雨ばかりだが、たまにすごく晴れるので、洗濯物を外に干して見たり引っ込めたりと、天の神にあざ笑われているぞ!
こんな雨の続く日にゃやっぱ読書だねぇ~!
またちょっとオイラの好きなタイプの本に出会ったので紹介してみようかのう~。
これだ!
『怖いへんないきものの絵』だ!
オイラ早川いくをさんの本が好きでちょくちょく読んだりしてるのだけれど、とてもくだけた語り口で楽しく読めるのだよ。
そして、中野京子さんの本はまだ読んだことがないが、怖い絵画のことを紹介している「怖い絵」シリーズが有名だな。
そして、軽い感じで率直に絵の疑問を問う早川いくをさんと西洋歴史と芸術に幅広い見識をお持ちの中野京子さんとの二人のやり取りでもって一つ一つの奇妙な絵の謎を解き明かしていく内容なのである!
たとえばまあ、一つの絵を紹介してみようか。
『聖母子』クリヴェッリ
この絵について、この本から二人のやり取りをそのまま引用して伝えてみようか。
早川:「聖母子」って他の絵でも見たことある気がします。よくわからないのですが、何だかとにかく尊いんですよね。
中野:これは幼子イエス・キリストと母マリアを描いた『聖母子像』。マリアは処女でありながらイエスを生みました。『受胎告知』同様、聖母子像はキリスト教宗教画における定番です。画家はカルロ・クリヴェッリ。15世紀のイタリア人です。
早川:この絵は不思議な要素が多すぎです。マリアの後頭部に円盤みたいなものがあったり。
中野:円盤ではなく光輪。宗教画では、聖人の背後に聖なる光の輪を書くのが一般的です。
早川:光輪?あの天使の輪っかみたいなやつですか?どうも板にしか見えないんですが。厚さ15ミリぐらいの。
中野:色々と不思議かもしれませんが、この時代の表現、という他ありません。
早川:それにしても、そんな聖なる空間、聖なる絵にこともあろうにハエなんてかくとはどういうことですか・・・?
中野:ハエの登場する宗教画は他にもたくさんあります。本物のハエが絵に止まっている、と鑑賞者に錯覚させるほど、描写力があることを、画家が誇示する目的もあったりしました。
とまあ、こういった具合で会話形式で絵の謎を解き明かしていくのだよ!
面白いぞ!
まあ、興味があれば読んで見てくれよ。
オイラもこれを読んで、久しぶりに早川いくをさんの本を読みたくなったし、中野京子さんの『怖い絵』シリーズを読んで見たくなったぞ!
では、今日はこの辺で終わりにしよう!
明日は日曜日だ!
天気は悪いみたいだな。
まあ、しかたあるまい。
ではまた明日~!