こんばんはー!センノハマ神父さん!
お元気ですか?
まだけっこう暑いですよねぇ~!
体調崩してなんかいませんか?
今日はかば田のたらこで一杯やりましょう!
酒は地元のお酒「昭和」を買ってきました!
さてさて、今日も修道院の時の懐かしい話で盛り上がりましょう!
ぼく、神父さんとの思い出で特に覚えている話があるんですよ!
へ?なにかって?
うさぎの話ですよ!神父さん!
忘れてないでしょ?
へ?いまいち覚えていない?
マジですか!?
じゃあ、僕が今から話しますから思い出してくださいよ!
あれはたしか神父さんが誰かからうさぎをもらってきたんですよ!
あの時ちょうど連休中だったのか、僕以外の修道院生が帰省してましたね。
だから神父さん僕に籠の中にいる5,6匹のうさぎを見せて二人で「かわいい~な~」なんて言いながら眺めてたんですよ!
そして神父さん、「よし、ハマサンス!今からうさぎ小屋を作るぞ!」と言って、僕を車に乗せグッデイにいって網やら角材やらを買い込んできたんですよね!
そして、その日の昼から修道院のグラウンドの隅にうさぎ小屋を作り出したんですよ!二人で!
とくに作り方なんかわからないけど、僕は神父さんの言われるがままに作業を手伝いしました!
すると、夕方には立派なうさぎ小屋が完成!
シスター方も「まあ、すごいものができましたね~!」と褒めてくださっていました!
そして、ウサギ用の出入り口も作ったからそこから一匹ずつ小屋に入れていったんですよ。
2人で頑張って作った小屋の中にうさぎたちが鼻をひくひくさせながらぴょんぴょん飛び跳ねる様子は見ていてなんとも癒されましたね~!
神父さんも大きな仕事を完遂された後で充実した面持ちだった気がします。
神父さんは「よしハマサンス、明日の朝に人参をあげよう」と言ってその日は二人ともぐっすり寝ました。
そして翌朝。
オイラ、ウサギ小屋が気になっていたんで、またうさぎたちを見たいな~と思い、朝5時過ぎに起きて、グラウンドへ行ったんです。
すると、ウサギ小屋の前にすでにセンノハマ神父さんが立っていたんです!
僕は、「はは~ん、神父さんもはやくうさぎ達を見たいから、早起きして様子を見に来たんだな」と思いました。
「おはようございます」と言いながら近くへ行くと、神父さんの様子が変なことにすぐにわかりましたよ。
なにか、茫然として立ち尽くしていることに気が付いたのです。
僕は神父さんの目線の先を自分の目で追いました。
すると・・・・・・はうあ!!
うさぎ小屋にうさぎが一匹もいない。
そして、地面に無数の穴がある。
こ・・・これはいったい・・・!?
そして、神父さんが僕の方を向いて一言。
「ウサギって穴を掘るんだね。」
といって、持っていた人参の入ったビニール袋を力なく地面に落としました。
オイラはうさぎ達が逃げちゃったのはこの上なく残念だけど、神父さんのあの立ち尽くした姿を思い浮かぶと、哀れという感情の他になにか笑いが込み上げるんですよ!
ポカ!
イタタタ!すんません!神父さん。
いや、馬鹿にしてないですよ!
2人で作ったうさぎ小屋ですもん!
・・・でも、あれだけ苦労して作ったのに、たった一泊でうさぎ達がいなくなるなんて・・・。くくくく・・・・あ~はっはっはっは!
もうだめだ!
やっぱおかしいやぁ~!
ポカポカ!
イテテテ!すんません神父さん!
でもこれオイラの中じゃとても素敵な思い出なんですよ!
いや~、思い出すと笑えますわい。ふふふふ。
でも、ああいうこともいいもんですね。
苦労が伴った笑い話の一つ二つあってもいいじゃないですかね。神父さん。
あのうさぎがいなくなったうさぎ小屋しばらくグラウンドの隅に存在したままでしたよね。
そして、地元から修道院に帰ってきた先輩たちが一人ずつ何も入ってない小屋を疑問に思い、みな同じ質問を神父さんにするから、その説明を何回もしている神父さんを見ると、また笑いが・・・こみ上げ・・・・
ブハハハハハ~~~~!
ポカポカポカ!
あいててて!
すんません!神父さん!
じゃあ今夜はこれくらいで。
十分思い出し笑いさせてもらいました!
ありがとうございます!
また来ますね!
へ?もう来るな?
へっへっへ!
まあまあ、また酒持ってくるんで、許してください。神父さん!
ラベルにうさぎの絵が描いたやつとか・・・・
ポカポカポカ!!!
あいたー!!
ではおやすみなさ~い!