「なんでも鑑定団」ってご存知ですか?
視聴者やゲストが所有する品物をゆかりやエピソードなどを交え紹介し、
それをその分野の専門の鑑定したちが鑑定し
価格を提示して一喜一憂する番組です。
以前は、石坂浩二さんと島田紳助さんが吉田アナウンサーと 絶妙なやり取りで場を和ませていました。 とくに伸介さんの高齢者に対する対応がとてもよくて、
よくしゃべるじいちゃんにはひとしきり話を聞いた後に 「うるさーい!」と笑顔で突っ込み、
足腰が弱って立ち上がれないおばあちゃんには 伸介さん自身がかなり低い位置までしゃがみ込み、 相手のおばあちゃんより目さんを下から合わせるように 丁寧にかつ優しく会話をされていました。
自分は鑑定士の一人である中島誠之助さんの講話を 一度聞きに行ったことがありますが、中島さんが言うには、 「司会は島田紳助さんでよ正解だった」とおっしゃっていました。 あまりバラエティ色が強すぎると、ああいう文化を映し出す番組の威厳が損なわれるからと。 なるほど、なんでも鑑定団という番組には威厳と団らんがあって、石坂さんや伸介さん、吉田さんがうまく場をコントロールしてくれていたのだと話していました。 話を聞いてすごく納得したのを覚えています。
今では急遽、伸介さんが芸能界をおやめになり、 今田耕司さんが司会を務めていますが、 今田さんの司会も大好きなので、代役は今田さんしかいないと思っていました。 これからも頑張って続けてほしいです。
話は変わって、僕は中島誠之助さんの鑑定時の説明の仕方や話し口調がとても好きです。それで、講話なども聞きに行ったのですがとてもよかったです。
皿や壺など焼き物の事にはあまり興味はないんですが、中島さんの書いた本が読みたくなって、自分の好きなジャンルでもある食べ物の本で何かないかなと探したらありました!
その名も『誠之助の「グルメ鑑定帳」全国いい仕事をしてる店』です!
今から18年ほど前の出版になる本で、内容を簡単に説明しますと、中島さんが全国津々浦々いろんなとこで食事をして「お、うまいなここ!」と思った店や人から紹介された店などをメモした手帳をもとに、その店やお料理を紹介するという内容です。ちなみにそのグルメ手帳は毎年更新されるそうです。
中島さんの語りの文章で書かれているのでとても内容が読みやすく、楽しいです。いつかその店に食べに行ってみたいなあという気にさせます。
中島さんの美味しかったという日本酒の項目の中に、長野は宮坂酒造の「真澄」が入っていて、僕もよくそれを飲んでいるので、「うん、うん、おいしいよなあ」とうれしくなりました。
皆さん、どうですか?昔の本なので、店の情報など今では変わっているかもしれませんが、その情報を差し引いても、あの中島誠之助先生が食べ物の話を闊達な口調で、話しているように思い出や持論を書いています。とても読んでて面白いですよ。
ではまた。