平昌オリンピック。カーリング女子の競技場に響く「そだねー。」
とてもかわいいと噂になり、今や流行語と言っても過言でない勢い。
かわいさだけがトピックされるが、自分は試合の中で肯定的なワードを味方同士で掛け合うその図がとても見ていて心地よかった。
そう、今日のテーマは「肯定」だ。
『サラとダックン』というアニメをご存じだろうか?
イギリスの子供向けチャンネルで放送されているアニメ番組だが、
サラという女の子が主人公で、その子の友達カモのダックンと日常の中で元気いっぱいな活動を描いている。出てくるキャラクターはみなどこかミステリアスだが、地味なパラレルワールドが確かな癒しを提供してくれる。
その物語の中で、ナレーターとサラとのやり取りがあるのだが、たいていサラが困っているときにナレーターの方から対策の一つを提案するパターンが多い。
その時のサラの返しも「そうだねー」なのである!一つの物語に必ず1回以上はこの「そうだねー」がでる。
気になる方は、スカパーの「ディズニージュニア」で土日に放送されているから、確認されたし!
いろんな提案に拒否を示すことなく、気分が乗っているときも落ち込んでいるときも「そうだねー」と受け入れる様子は見ていて心地よいものである。
日本居酒屋探訪家の太田和彦さんも著書でこんなことを言っている。
酒を飲みながらの会話の極意は「その通り」と極力、肯定の返事をすることだ。それが、違うと拒否されると会話に緊張が走る。そうかなと疑問を感じてもとりあえず「なるほど、僕なんかだと・・・」と続けると一度は肯定されたので、相手も別の意見も聞いてみようかなという気持ちになる
だそうで、自分も強く共感だ。仕事においても何かにつけて、こちらの提案は手は何気ない世間話にまで、「いや、違う」の一点張りの若い女性スタッフがいてとても会話をするのに、苦労したものだ。
専門学校時代、非常勤の講師だったが、講義中居眠りをしている僕の耳に「批判だけしても何も生まれないからなあ」と、入ってきて、今でもその言葉だけが心に残っている。
柳家家禄さんという落語家がいるが、「ラッキーの作り方」という話で、物事に対して常に「よかった」という目を持っていると、自然にその先にもっと上の「よかった」に巡り合うという話をされていた。逆に日ごろから不平不満ばかり言っている人はその先にもっと大きい不平不満をいう機会が待っているとのことで、これまた、深く共感させられた。話の内容もとても面白おかしかった。
まとめに入るが、まず受け入れてやってみる。やらないまでも拒否・否定しない。これが心地よい会話の構築には欠かせない大切な要素なのだと、僕は常日頃から気を使ってしゃべっている。
そのためには心に余裕を持っていなければ肯定的になりにくい時もあるので、どこかストレスの逃げ道を作っておくことも大切だ。
どうですか皆さん。少し、物事や人の言うことに対して肯定の意を示し、お互いに心地よい時間を拡大していきませんか?
今日はここまでです。ありがとうございました!