ハーピィー
不吉で汚らわしいモンスターハーピィー。胴体はハゲタカで大きな翼と鉤爪の生えた細い足を持っているけど胸から上は人間の女性という姿。ではいってみよう~。ハピハピハーピィー♪
基本情報
種別:魔獣
知能:低い
反応:敵対的
特殊能力:飛行 泣き声による「魅了」の魔法
伝承としてのハーピィー
〇起源はギリシア神話で、その名は「ひったくる」という意味のギリシア語“ハルパゼイン”(harpazein)から来ている。
〇ラテン語ではハルピュイア(かすめ取る者)ともいう。
〇ハーピィーは「アルゴ探検隊」では罪を犯した預言者であるピネウス王への罪として送り込まれたり、神の汚れ仕事をこなすこともあった。
〇冥界においては死者の魂を運ぶ役目を持っているともいわれる。
〇飽くことのない貪欲さの化身であるハーピィーは食事をしている人々の上に舞い降りて彼らの手から食べ物をひったくり、人々の前に並んだ料理を汚していくと伝えられている。
ファンタジーRPGとしてのハーピィー
〇海岸地帯、荒野、山岳などに棲み、普段は岩山や木の枝の上にとまって周囲を監視している。
〇地上に降り立った時の背丈は人間と同じくらいである。
〇常に空腹でやせている。
〇下腹部は排泄物で汚れていて悪臭を放ち「キーキー」と耳障りに鳴く。
〇性格は卑怯、狡猾、臆病だが残虐性も秘めている。
〇旅人の食料や荷物を奪い、時には殺して内臓を食うという。
〇歌声で獲物をおびき寄せたり、魅了(チャーム)の魔法で攻撃の意思を失わせてから攻撃する。
〇必死で抵抗すれば逃げていくが、こちらが弱いと判断した場合、しつこくなぶり続ける。
〇非常に不衛生なので爪で傷を負うと、疫病にかかる可能性もある。
〇「セイレン」も女性の顔と上半身を持つ鳥の姿であるが、似ているのはそこまででハーピィーは不快な要素だらけである。
カードとしての能力設定
種別:魔獣
HP:9
攻撃力:1D+4
出現時:チャーム魔法 9⃣のダイスを振りあいてのHP以上の目が出れば手下にできる。
技:特になし
特殊能力:飛行、初回のみ2回攻撃
ハマサンスの思い出
メジャーなモンスターで数々のゲームに登場している印象がある。
個人的に印象深いのは『女神転生』シリーズの常連悪魔。チャームの魔法に加え、スリープ(眠り)の魔法を使ってくることもあった。
『カルドセプト』シリーズでは先制攻撃の能力を有し侮れないクリーチャーだ。
映画では『アルゴ探検隊の大冒険』では盲目の預言者ピネウス(フィニアス)の食事を奪う2体のハーピィーが登場。憎たらしいしぐさの忠実に再現していた。
参考文献
〇モンスターコレクション/富士見文庫
〇モンスターコレクション改訂版(中)/富士見文庫
〇ファイティングファンタジーモンスター事典/教養文庫
〇TVゲーム怪物イラスト大事典/JICC
〇図説 幻獣辞典/幻冬舎コミックス
〇モンスター軍団大百科/実業之日本社
〇真・女神転生必勝攻略法/双葉社
〇ヴィジュアル版 幻想動物百科/原書房
〇カルドセプトDS公式ガイド/株式会社メディアファクトリー
〇新映画宝庫vol.1モンスターパニック超空想生物大百科/大洋図書
〇よくわかる「世界の幻獣」事典/廣済堂文庫