ウィル・オー・ウィスプ
火の玉だ!昔の日本における幽霊映画で幽霊の登場前には火の玉が飛び回って恐怖の雰囲気を盛り上げた。そんな不吉の象徴、火の玉ウィル・オー・ウィスプを今回は紹介するぜ!
基本情報
種別:分類不能(精霊・アンデッドなど諸説様々)
知能:ない(多分)
反応:敵対的と言えるかもしれない
特殊能力:電撃
〇廃墟・丘陵・沼・森林の奥深くに現れる。
〇暗い森の先青白い光がゆらゆらと誘うように飛び回っているのを見ても決して後を追ってはいけない。ついてゆけば森の中を引きずり回されて沼に誘い込まれて溺れて死んでしまうのが落ちであろう。
〇ウィル・オー・ウィスプの正体は妖精や妖怪が光っているのだとも、沼で死んだ人間の霊が仲間を求めているのだとも、あるいは沼地に発生したメタンガスが自然発火しているのだともいわれる。
〇実態がないので剣や弓矢での攻撃は無意味である。それどころかウィスプに触れた者は強烈な電撃をくらい深い火傷を負ってしまう。
〇ウィスプ自体は勝手に飛び回っているだけで積極的に人間を攻撃することはない。
〇ゲームなどの作品には大掛かりな罠や危険の前兆としてウィスプが出現することがある。
〇ファイティング・ファンタジーでは知能は高いとされる。生き物が死ぬと放出される精気を取り込むため人や動物を惑わして死に至らしめるという。
〇民間伝承によると、生来の悪人である鍛冶屋のウィルという者が日夜悪行を行ていた。そして恨みを買って殺されてしまったが、ウィルはあの世で地獄行きを言い渡されるが言葉巧みに弁解し再び生きる事が出来た。しかし2度目の人生においてもまったく改心が認められないため天国にも地獄にも行けずに地上をさまよっているという。
〇人間の断末魔の思考を食って生きているという説もある。
〇暴食。飲酒・好色などで堕落した修道士をさらなる悪の道へ誘う小悪魔アビー・ラバーが変化したともいわれる。
〇数々の逸話を持つウィル・オー・ウィスプは国や地域においてその呼び名も変わる。
〇別名「イグニス・ファッツ」という呼び名で呼ばれることもある。
カードにおける能力設定
種別は諸説あるがモンスターサミットではアンデッド扱いとした。攻撃力はさほどでもないが、攻撃を受けたときの反撃に電撃攻撃という特殊能力を与えた。まあ、大体攻撃しなきゃならんけど。ウィル・オー・ウィスプを倒した場合は電撃の反撃を受けることはない。
ハマサンスの思い出
昔、家の近所になる川の上の橋でおばあちゃんが火の玉を見たと言っていた。オーこわおーこわ。古典落語でも幽霊の話は多いが、それに伴って現れる火の玉も一つの焦点になる話もあり面白い。
ハマサンスも専門学校時代にセミナーに行った先で宿泊していた施設の窓から湖の上に火が燃え上がる様子を見たことがある。あれがウィル・オー・ウィスプか・・・。
ゲーム『ウィザードリィ』シリーズでは「ライトニング・ボール」という名のものも含め、アーマークラスが異様に高く物理ダメージを与えにくく、こちらの攻撃が命中しにくい者もいる。そのうえ石化やマヒなどの特殊能力を有している。また倒すとかなり多くの経験値をもらうこともできる。
『カルドセプト』シリーズでは相手の魔力を奪う能力を持っている。ということで、
どちらかと言えばファイティング・ファンタジーのような性質をもっている。
参考文献
〇モンスターコレクション/富士見文庫
〇モンスターコレクション改訂版(上)/富士見文庫
〇ファイティング・ファンタジーモンスター事典/教養文庫
〇TVゲーム怪物イラスト大事典/JICC
〇伝説の神獣・魔獣イラスト大事典/宝島社
〇図説幻獣辞典/幻冬舎コミックス
〇カルドセプトセカンドエキスパンション/enter brain
〇ウィザードリィⅢ必勝攻略法/双葉社
〇ウィザードリィⅤ災禍の中心 必勝攻略法/双葉社
〇ウィザードリィ外伝Ⅰのすべて/HIPPON SUPER
〇ウィザードリィ ルネサンス公式設定集/enter brain