先日僕の後輩から電話があった。
この後輩は西鉄バスの運転手をしている。
バスの運行中に起こった不思議な体験があるというので聞かせてもらった。
2人で乗車してきたはずなのに・・・?
その後輩が仕事中でのこと。
あるバス停で停車すると、女性と子供が乗ってきた。
僕は知らなかったのだが、西鉄バスでは業務上の決まりでお年寄りの方や子供が乗車すると、どの席に座ったか覚えておくのだそうだ。
今乗ってきた女性と子供も同じ席に座ったので、後輩はその席の番号を覚えていた。
そしていくつ目かのバス停で降車ボタンがなり、先ほどの女性が降りて行った。
後輩は「?」
子どもがいない。
女性が一緒に乗せてきたはずの子供がいつの間にかいないのである。
女性はひとりでバスを降りて行った。
覚えていた番号の席を何度もミラーで確認する。
子供はもう乗っていない。
あの子供は何だったのか。
てっきり子供連れの女性が乗ってきたのだと思っていたが・・・。
実は子供の霊がその女性に憑いてきたとでもいうのだろうか。
という話。
あともう一つ。
テープレコーダー
いつものようにバスを運行中ある病院前のバス停でのこと。
降りようと前に歩いていた女性が「キャッ」といって前方に転んだのだ。
そして普通に起き上がりお金を払ってバスを降りて行ったのだが、
運転士は乗客がバスの中で転倒などすると、車内の様子をテープで録画を始める。
後に「運転が乱暴だった」などと言いがかりをつけられ訴訟問題になった時に証拠を裏付けるために録画をとっておいて、会社に提出するのだそうだ。
幸い特に何事もなく転んだ乗客の女性はバスを降りて行っただけなのだが、一応後輩は転んだ時の様子のテープを会社へ提出したそうだ。
2,3日たって会社の上司から連絡が来た。
提出したテープの内容が理解に苦しむものだったとのこと。
後輩は会社へ赴いて、上司と一緒に例のテープを確認した。
そのテープのなかに問題となった女性が映っている。
女性は座席を立ってバスの中央を歩いているが、何かに躓くように前方へ転んだ。
上司が言っている問題の現象はこの後に起こった。
なんと、その女性が躓いて転ぶ瞬間だけが何度も繰り返し録画されているのである。
機械の不調などでは考えられない現象だという。
なぜこのような画像になってしまったのか原因は判らなかったが、
なんとも不気味な映像だったそうである。
と、まあバスの中でも不可解な現象は起こるものなようである。
みなさんもバスに乗っているときはご注意を。
注意深く回りを観察していたら
得体のしれない“何か”に気付くことがあるかもしれない・・・。
ではまた。