プロレス格闘技DXというプロレス専用モバイルサイトで選手たちの日記コーナーがあったのだが、その中でもぶっちぎりに好きだった鈴木みのる選手の日記が終了してしまった。書籍化してくれれば買いたいぐらいなのだが、それはないみたい。
なので、まだバックナンバーが閲覧できるうちに心に残った個所を抜粋してブログ内に残しておこうと思った。
プロレスに興味ない方でも、何か刺激になればと思うのでぜひどうぞ!
いやあ、それにしてもこの日記12年も続いていたのだな~。
では紹介を始める!
【2006年6月1日の日記より】
〇便利なことはいいことだ。しかし・・・不便さもまたいいもんじゃないかなあ? デジタルの便利さは使うがアナログの不便さを大事にしたい。
〇ハマサンスの感想
・・・いやあ、本当にその通りだと思う。人間が進化してきたきっかけは全て「めんどくさい」を解消するために進化してきたようなもんだ。しかし、徹底的に無駄と思えるようなものを排除するばかりでは人間としての面白みが半減してしまうし、心の余裕も薄れてしまうような気がする。
たまには、現代における「無駄」と思えるものにどこまで余裕で付き合えるかがその人の奥深さにつながるような気がする。
【2006年6月22日の日記より】
〇戦いは“技術”や“肉体”や“精神力”だけでは勝てない。一番大切なのは“戦う魂”なのだ。どんなに追い込まれても、自分があきらめなければ 100%ダメにはならない。逆にどんなに強くてもあきらめてしまえば負けてしまう。本当に力の限り戦ったらどんな結果でも“選手を称える心”を持つ日本人が温かく迎えてくれる。
〇ハマサンスの感想
・・・これは、2006年FIFAワールドカップドイツ大会において日本チームの試合の様子を見たときの感想を述べていて、いうなれば日本チームへの檄ともとれる内容だった。
鈴木選手は本当に現時点(2018年)までの生き様そのものがこの文章の通りで、
プロレスの試合での勝敗以上に、生きている姿そのものが“戦う姿勢”を示し続けている気がする。
いやあ、正直・・・男としてあこがれてしまう。
【2006年6月29日の日記より】
〇20代の頃、おれは理想のプロレスを求め、新日本~新生 UWF~藤原組~パンクラスと渡り歩いた。非常に聞こえは良いが、本当は違う気がする。あのころ、俺は自分以外を否定してきた。そうすることで自分を守り自分を正当化してきた。先輩たちとうまくいかなくなってくると人のせいにしてた。自分の思い通りにならないと、これも人のせいにしてた。ついでに責任を他人に押しつけてもきた。
「〇✖さんのせいで、こうなった」とか「〇✖さんが俺にやれって」「おれはちゃんとやったけど・・・」とか・・・。小さい。器が小さい。ついでに、「。発選手とやらせろ!」「選手とはやりたくない」「やれと言われればやりますけど・・・」などとほざいていた。
様々な物や事を“理想”や“信念”という言い訳を使い、逃げていたような気がする。俺の“理想”“信念”って・・・一体何なんだろう?形にこだわり・・・カッコにこだわり・・・。今は何故だか、素直に試合を迎える事が出来る。今は“理想”や“信念”という言葉を振りかざさなくていられる。いつ気持ちが変化したのかわからない。どうして変化したのかもわからない。
・・・時々こんなことも思うが、本当はそんなことすら今はどうでもイイ。様々な、色々な選手と対戦し、“鈴木みのる”を大いに楽しみたい・・・。これが本気の本音。
~中略~
いろんな意味で、これからの自分が楽しみである。
〇ハマサンスの感想
・・・『所ジョージの世田谷ベース37』で所ジョージさんがこんなことを言っている。
所「10代よりは20代の方が面白いよ。20代よりも30代。30代よりも40代。
30代の面白かったより、40代の面白かったが面白いよ。それより50代の方が面白いよ。
ずっと前の事より面白いんだよ。」
さらに所さんはこう続ける。
所「そうでなきゃ生きてる意味ね―じゃん。『ハタチの時の方がよかった』って、
じゃあ死ねよと思うわ。なんかみんな、振出しに戻りたいみたいなことを言うじゃない。そうじゃなくて、最後まで死ぬとこまで行って、死ぬ寸前に思えよと。『あ~自分の人生は二十歳のころが一番面白かったのかな』とか。
まだこの先に生きてく日々が続くのに嘆くなって話だよ。人生なんてどこにピークが来るかなんてわかんないんだから」
鈴木みのる選手と所ジョージさん。ともに自分の大好きな著名人なのだが、中身は違うようで二人とも未来に向けてすごくワクワクしながら生きているのが伝わってくる。
自分はどちらかと言うと昔の事ばかり引きずってばかりいるので、こういった人たちがうらやましくて仕方がない。
たくさん自分の中でのワクワクを見つけて楽しく前向きに人生を歩いていきたいとこの日記の文章を見て強く思ったのだった。
今回はここでおしまい。
また、鈴木選手のいい言葉を掘り起こして紹介できればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた!