4歳の娘たちがオバケが好きだ。
心霊写真ものや心霊動画の番組やDVDを喜んでみている。
実際親である自分もこの手の番組は子供の時から好きなので
一緒に怖がりながら見ている。
最近では図書館に連れて行ったときでも、
子供たちは何やらこの類の本を借りる傾向にある。
でも最近は一番上の息子がこの手の番組を怖がり出した。
まだ4歳の娘たちはきっと、見ている映像の本当の怖さにまだ気づいていないのだ。
娘たちは、一緒に見ている大人たちが「こわい、こわい」といっているリアクションやその場の雰囲気を楽しんでいるようである。
その気持ちはわかる。
いずれ、本当の怖さに気付いて今の息子と同じようにホラー系の番組を遠ざける日がやってくることであろう。
そして、ここからはまた、ちょっと違った話。
ずっと心霊ものの写真や動画を見ていると、日本と海外とではずいぶん
「こわさ」の質が違うように思える。
映像に移りこんでいる幽霊が偽物か本物かは置いておいて、
外国の場合はほとんどが主観映像になっていてまるで幽霊を取るためだけのアングルである。
そして、たいていの場合映像を撮っている者が油断したときに「ワッ」っと出現するパターンが多い。
しかも、出現する幽霊の7割がたが長い髪を下ろし顔が見えにくい女性。服は真っ白と言ういわゆる“貞子”タイプ。
やっぱり、映画「リング」が世界に与えた「日本の幽霊のイメージ」は強烈だったのだろう。
おなじ作られた動画でも日本の場合は、かならず「偶然映ってしまった」感の演出を大切にしている。
海外動画の演出方法はまるでテーマパークのお化け屋敷のような恐怖の与え方なのに対して、日本の「さりげなさ」を重視した演出はより、リアリティが増し、さらに見ている者に物語を想像させる。
和風ホラーが世界で人気なのは、こういった日本の美しいさりげなさのもつ繊細な怖さへのアンテナが日本人特有のものだからであろう。
最近は心霊動画よりも心霊写真の方が怖く見える。
「手が多く映っている。」
とか、「体の一部が透けて映る。」
「人影が写っている。」
「顔が映りこんでいる」
などいろいろな写真があるが、動画よりもいろいろなストーリーが掻き立てられて、付随してくるエピソードもあればより怖さが増す。
むかしは、『USO』や『本当にあった!怖い話』『アンビリーバボー』『笑っていいとも』など心霊写真コーナーがたくさんあって、それを見るたびに戦慄が走ったものだったが、最近はこの手の特集番組は少なくなってしまった。
先日娘たちとみたDVDではこれが怖かった。
ともに写真の紹介のテンポがよく、霊の映り方もわざとらしくない。
とても古き良き時代の心霊写真のクオリティだと思う。
(まるで全部偽物のようにかいてあるが、ほぼすべての写真が本物っぽい)
一気にすべてを見ることもできるが、結構パワーがいるので
一人で見るときは休みながら見るか
怖さを紛らわすためなら、大勢でキャーキャー騒ぎながら見るもの一興だと思う。
毎日猛暑日が続いているが、怪談で暑さをしのぐ方法は日本特有のものかもしれない。
心霊系の番組が好きな方はたまには暑気払いに、のぞいてみてはどうだろうか。
今回はこれまで。
ではまた。