こんばんは。ハマクラシー君。
いきなりだが、君は「犀川愛子」という画家を知っているかね?
地元の犀川、あと阿蘇山や信州などの風景画を描き続けた画家さんだよ。
うちの親父がタクシーをしているのだけど、その先生の送り迎えをしょっちゅうしていて、親交があるらしい。よく先生の話をしてくれるんでオイラも気にはなっていたんだ。
その犀川愛子さんの絵の展示会をやっていたので見に行ってみたのだよ!
だいたい20点くらい飾ってあったかな。
作品を写真に撮ってきたから全部とはいかんが、見てみてくれ。
ではいくぞ!
奥に見える山は阿蘇山だ。
これは耶馬渓だ。ハマクラシー君とも昔行ったことがあるな。
すごくいいよな~。
オイラ達は地元で知っている風景もあるから感動もひとしおだよ。
そしてだね・・・
ふと見ると、休憩用の長椅子に一人のおばあさんが座っていたのだよ。
何気に目が合ったんで会釈をして、そのおばあさんが「ようこそいらっしゃいました」と笑顔で話しかけてくれたのだ。
その時「どうやらこの人が犀川愛子先生だ」と思ったので、オイラは「いつも僕の父がタクシーでお世話になっています。」と話した。
すると先生は、「まあ、ハマサンスさんですか?いつもあなたのお父様にはお世話になっています。タクシーの中では家族の話をよく聞かせてくれるんですよ!」といってくれたのだ。
それから先生から描いた絵の事や、昔の地元の風景の事などをいくつか話してくださったのだ。
とても柔らかい物腰で話し口調も品があって濃密な時間を過ごした気がしたぞ!
先生の思い入れのある作品はどれですか?と聞いたら、一枚の作品を指してこう言ったのだ。
「これは賞をいただいて新聞にも取り上げてもらったのでとても印象のある作品なんですよ。」
そこでオイラは「よろしかったら先生と一緒に写真を撮ってもいいですか?」と言ってみた。
先生は「いいですよ。いくらでもどうぞ!」
というわけでパシャリ!
作品の名前は「春装上高地」だ。日展の特選に選ばれたらしいぞ!川の向こうの野桜がとてもきれいだな。
先生の絵はどれもその風景の中に入っていけそうだ。
ひとしきり写真を撮った後、オイラは親父から犀川愛子さんの体調が悪いことを聞いていたので・・・
「先生、体調は大丈夫ですか?父から最近調子が悪いと聞いていたのですが。」
と言うと、
「ええ、でも今は調子がいいです。特にこの画展を開いてから、地元の皆様が自分の絵を見て感動してくれているのでとても力が湧いてきました。」
と言っていた。
オイラはなんとなくうれしい気持ちになってしまったよ。
「先生、これからも元気でいてください!」と心の中で・・・言いましたよ。
この画展はもう終わってしまったが、ハマクラシー君も絵を見る機会があればぜひ見てくれ。
オイラは絵のことは素人だからうまく言えないが、絵がうまいとかだけでなく“自分の生まれ育った場所がもともと持っていた風景を確認できた喜び”というのかな。
何かそういったノスタルジー(?)な気持ちも入り交じってとても胸がいっぱいになったんだ。
そして、犀川愛子先生の柔らかくおおらかな人柄もすごくて、なにかいろいろなことをあの短い時間で教えてもらった気がしたな~。
・・・さて、今日はここで終わりにしよう。
こちらでもインフルエンザが流行りだしているぞ。
ハマクラシー君も、気をつけてなー。
ではおやすみなさい!
・・・・・・・犀川愛子先生、ありがとうございました!画集買わせていただきました!大切にします!