ハマサンス コンプリートライフ

ハマサンスは遠方にいる友人のハマクラシーへ声を発信し続ける。 どうでもいいことばかり話し続ける。

落ちている財布はちゃんと届けようぜ~!色々な人がいるけどな~!

ハマクラシー君。

今日は「小さな親切の日」だということだ。

 

親切してるかい?

 

ちょっとオイラの話を聞いてくれ。

 

 

オイラは20歳の時自動車学校へ行っていた。

 

実技講習まで時間があったので外のベンチで休んでいると、ベンチから離れたところに財布が落ちているのが目に入ったのだよ。

 

まあ、拾うじゃないか。普通に。

 

財布を開けたら1円しか入ってなかった、貧乏が悪いんや・・・

一応そのとき財布の中をちらっと見たけどお札は入っていなかった。

でもカードとか入っていたから届けた方がいいやつだな~と思ってね。

 

自動車学校の事務所に「落ちていましたよ~」と届けたのだ。

 

 

すると、数日後、持ち主が現れたらしく、事務からオイラが呼ばれたのだ。

 

持ち主はオイラと同じ歳くらいの兄ちゃんだった。

 

その兄ちゃんはオイラに「何千円か入っていたんだけど、あんた取ってないよね?」

 

オイラは「へ?拾ってそのまま届けただけだよ。」

 

兄ちゃんは「本当かよ?くっそ~」

 

財布を届けたオイラへの礼の言葉はなかった。

 

オイラはお礼を言われたくて財布を届けたのではない。

しかし、お金を取った疑いをかけられるのであれば、届けるべきではなかったのかもしれぬ・・・。

 

オイラは悪くない・・・・

 

オイラは悪くない・・・

 

 

 

その後・・・ 

その年オイラはふるさとの福岡からちょっと離れた専門学校の場所でもある佐賀県の鳥栖のスーパーでレジ打ちのバイトをしていた。

 

夜9時間近・・・閉店まぎわで客も少ない時間帯だった。

 

 

オイラのレジにグラサンとマスクをしたアヤシイ男性の客がきた。

 

普通に買い物を済ませたかと思いきや、そのお客は品物をレジ袋に入れ終わると財布をポトッと落として去っていった。

 

オイラはふいに、「ちょっと、お客さん!財布!落としましたよ!」と言ったが、その客は聞こえないのか足早に店を出る。

 

オイラは財布を拾って客を追って走った。

 

客は小走りで駐車場へ走る。

 

オイラも走る。

 

 

「お客さ~ん!財布落としましたよ~!!」

 

すると、そのお客はピタッと足を止めた。

 

 

振り返って、グラサンとマスクを外した。

 

その客は・・・何とオイラの親父だったのだ!

 

親父はぽか~んとしたオイラにむかって

「はっはっは!お前が財布をネコババするかどうか試したのだ!でもお前は息を切らして財布を届けに来た!とちゃんは安心したぞ!」

 

といって、財布を取って車に乗り込み帰っていった。

 

マジか?

 

 

車で2時間ぐらいかかるところだぞ?

 

そんなことをしにわざわざ来たのか?

 

 

しかし、この馬鹿らしくもミステリアスな行動こそハマサンス一家の真骨頂な気がした。

 

 

まあ、ハマクラシー君。

 

財布を拾ったらやっぱり届けような!

 

親切なことはした方がいいに決まっているからな!

 

では今日はここまでだ!

 

さらば!