おはよう~ございま~す!
ハマクラシー君~。
涼しいような暑いようななんとも変な感じの気温だぜ。最近は。
けっこう雨もふるからなかなか子供と外へ行けなんだよ。へへ。
まあ、こんな時は本でも読むかってな感じでしてね。
ハマクラシー君。
オイラはなんともアヤシイ不気味な本を見てしまったのだよ。
なんか呪われそうで怖いから君も道ずれにしようと思って、紹介するぜ!
これだ!
これは、美しい美人画ではあると思うのだが、どこか不気味で禍々しくおどろおどろしいような、なんとも見ていて不安な気持ちにさせる絵を載せている本だ。
ふつう、美人画なんていったら、見ている人をウットリさせるようなイメージがあるじゃないか?
でも、この本に載っている美人画は、なにか歪んでいるような怪しい光を放っているのだ。いや、闇と言い表すべきかな。
さて、では、全部とはいかんが、少しずつ見せることにするよ。
ハマクラシー君。心の準備は良いかね?
※怖い絵が苦手な人や精神状態が落ち着いてない方は閲覧注意でございます~!
ではいくとするか!
うらあ!
幻覚/甲斐庄楠音
なにか取りつかれたように狂おしく踊っている女性だ。
目元や着物が赤く染まり、あたかも炎に包まれているかのように見えるぞ。
なにか女性の心情を表しているようで怖いのである・・・。
花がたみ/上村松園
別離の悲しみから物狂いして舞う謡曲「花筐」を題材にしたものらしい。なにか能面を彷彿とさせる女性のうつろな表情が印象的だ。
うぬぬぬ。こわい・・・。夢に出るでないぞ!
焔/上村松園
先ほどの「花がたみ」と同じ作者の絵だ。これも怖い。幽霊に見える。
・・・と思ったら、『源氏物語』に登場する嫉妬に狂う六条御息所の生霊を描いたとのことだ。なるほど、生霊か・・・。やっぱり怖い。
着ている着物も何やら花と一緒に蜘蛛の巣も描かれている。
なにか嫉妬心に翻弄される女性の心情を表しているのかもしれぬ。違うかもしれぬ。
道行/北野恒富
道行とは心中の地へと向かう男女が舞う歌舞伎や人形浄瑠璃の演目の一つである。
2人の視線は合うことはないが、それぞれの握り合っている手には数珠もいっしょに握られている。
女性のうつろなまなざしからは、心の居場所がすでにこの世になく、あの世の果てに旅立っているような印象を与えるな。
うむ~こわい~。
さて、いかがだったかな?ハマクラシー君。
まあ、絵だけを淡々と見ておびえる楽しみもいいが、やはり絵の解説を読むと、色々な人物の心情が見えてきて、怖さとともに興味深さも増していくぞ!
もし興味があったら、探してみてくれ。
まだまだ、気味が悪い絵はたくさん載っていたからな!ケケケケ!
さて、では今日はこの辺で終わりにしておこう!
また連絡するぜ~!
バイビ~!