こんばんは~!ハマクラシー君。
だいぶ涼しくなったな。なんか台風が九州をかすめそうなのだよ。
せっかくBBQの予定が入っていたのに、中止になっちゃったよ。まったくよぉ~。
台風が去って行ったら、一気に涼しく(寒く?)なるのかねぇ。
さて、ハマクラシー君。
今日する話は、オイラが昔ある医者から聞いた話なのだが、ちょっと君にも聞いてもらうことにするよ。
あれは、オイラの働いている地区の医師会の親睦会みたいなものに行った時だったな。たしか。
オイラの職場の医師が他の救急病院の知り合いの医師と話していたのをいっしょに聞いていたときの話なのだ。
その救急病院の医師は、ある日、交通事故で運ばれてきた7歳の女の子を担当し、手術などの治療を施したそうだ。
しかし、意識も回復せずに一向に状況はよくならない。
そして一週間後にその女の子は亡くなったそうだ。
その後、亡くなった女の子の祖父が担当医師のところへ来たらしい。
医師は「女の子を救えなかったことを責められる」と思い、覚悟して祖父との面会に応じたのだ。
祖父が医師へ話したことは、
祖父「先生、この度はうちの孫を世話していただき、ありがとうございました。」
医師「はい。この度はご愁傷さまでした。手を尽くしましたが力が及ばず申し訳ありませんでした。」
祖父「いえ、先生。あの子の命を一週間でも延ばしていただき感謝しています。」
医師「といいますと?」
祖父「実は、あの子が交通事故にあって、手術を受けた翌日、あの子の両親はあまりのショックでケンカをし、離婚寸前の状態になったのです。」
医師「・・・・」
祖父「しかし、あの子が亡くなる直前の夜に、あの子も頑張っているのだからと二人は考えを改め、離婚は踏みとどまったのです。」
医師「そんなことがあったのですか・・・。」
祖父「先生があの子の命を1週間延ばしてくれたおかげで、親たちは別れずに済んだように思うのです。たぶん、事故後すぐにあの子が亡くなっていたら、親たちはそのまま離婚していたと思います。先生の治療のおかげであの子が1週間生きていられ、それによって夫婦が冷静になれる時間を作り出してくれたのだと私は思っています。」
・・・と、いうような経験を話してくださっていたのだ。
オイラも子供がいる身だから、共感しながらその話を聞いていたな。
その医師はその話の最後に
「いろいろな命があるけれど、一日でも長く生きていることで、それはとても大切な意味があるのかもしれないです。その意味というものは誰かに気付かれないものなのかもしれないですが、やはり我々医師はその一日の命の意味の重さを感じながら治療に携わる必要がありますね。」
と話していたよ。
オイラにとってはとても印象に残る話だったな。
最近は子供のかわいそうなニュースが多いからな。
そんなニュースを見るたびにオイラは昔聞いたこの医師の話を思い出すのだよ。
と、まあ、今日はこういう話だよ。ハマクラシー君。
どうだね?たまにはまじめな話も悪くはないだろう。
では、そろそろ眠るとするか。
ではまた明日~。おやすみなさ~い。