こんばんは~!ハマクラシー君~!
オイラはこんど、また親と一緒に釣りに行くぞ!
性懲りもなく海上釣り堀「釣っちゃ王」へ挑戦しに行くのだ!
またその時に釣果はどうだったかを教えてやるよ。フフフ。今から血が騒ぐぜ。
とはいえ、海には危険がいっぱいだからな。
浮かれてばかりもいられないな。
そうだ。
今のうちに海の妖怪について調べておこう。
というわけで、今回は海に出現する危険な妖怪を一緒に見ていこうじゃないか。
では行くぜ~!
うらあ!!
船幽霊
夜の海に舟とともにやってきて「柄杓を貸せ」と言ってくる。貸すと、その柄杓で持って海水を汲んで舟の中に注ぎ込んでくる!
対処法としては底の抜けた柄杓を与えればいいのだ。
底が抜けているため海水が汲めず、やがて船幽霊たちはあきらめて去っていくという。
よし、底抜けの柄杓を忘れないように準備しないとな。
そうだ。親父の持っている水くみバケツなども今のうちに全部穴をあけておこう。
オイラもなかなか賢くなってきたぜ。
磯撫で(いそなで)
西日本の近海に現れるという怪魚だ。
尾びれが大きくてそこにおろし金の様な針がついているらしい。
その針に船の乗組員をひっかけて海中へ引きずり込むのだ。オーコワ。
襲い方も映画のようにドーン!と現れるのではなくて、尾びれだけがふわりと浮かび上がって撫でるように近づいてくるという。
海上釣り堀へ向かう間は船で渡るからな。
油断せずに尾びれが撫でるように近づいてないか目を凝らしておくとしよう。
ダキ
こちらの妖怪については、オイラの親父が「濡れ女」ということで、説明した逸話とよく似ているのだよ。
ダキは佐賀県の加唐島に現れたというから、親父の故郷の五島に現れてもそんなにふしぎではないな。
いろんな海に出現する女の妖怪が多いから、親父も濡れ女という別の妖怪と混同して間違えたのかもしれんな。
しかし、このダキという妖怪はかなり恐ろしいぜ。
磯女
九州地方に出現するっていうから要注意や。
長崎に現れた磯女は舟を襲うし、熊本県に現れた磯女は船に乗り込んできて人間の生き血を吸ったという。ただ、鹿児島県に現れた磯女はめちゃかわいかったというぞ!
磯女が襲ってきたらやばいな。
人が血を吸われている様子を見ても、オイラは血を見たら意識を失ってしまうから、次に襲われてしまう。どうしたらいいのだろうか?
ハマクラシー君。いい案があったら教えてくれ。
ワニザメ
ワニも鮫も人を襲う生き物だが、このワニザメもかなり凶暴で、舟に近づいただけで船乗りたちが病気になったり、海に落ちて餌食になると信じられてきた。
島根県には影鰐(かげわに)といわれる妖怪がいて、影鰐は海に映る影を食べる。影に映っている部分をかじられると、実際の体の同部位もやられる。
まるでスタンド攻撃を受けたみたいだな。
昔、「まんが日本昔話」でも影鰐の話があったが、その主人公は船に積んでいたむしろで自分の影を隠して、影鰐の攻撃から身を守っていたが、スティーブン・スピルバーグの「ジョーズ」のように、迫力と恐怖に満ちた話でかなり怖かったぞ。
釣りをしているときも、海に映る自分の影に、影鰐が近づいてないかよくよく注意しておこう。
さて、だいたいこんなとこかな?
これら妖怪の対処ばかり気をまわしていては、肝心の魚が釣れないかもしれんから、まあ、とにかくスーパー頑張るぜ!
今日はこの辺で終わりとしようかね。
オイラは相変わらず仕事はないが、ハマクラシー君も3連休を満喫してくれよ。
では、おやすみなさ~い!