こんばんは~。センノハマ神父さん。
ご無沙汰です~。
いかがですか?お変わりないでしょうか?
ままま、酒でもどうぞ。
そうそう、今月ローマ法王であるフランシスコ法王が来日するじゃないですか!
神父さん、セレモニーなんかに行ったりするんですか?
へ?行かない?
相変わらず不良神父ですね~!
そういえば、センノハマ神父さん、元ローマ法王のヨハネパウロ二世様から叙階(聖職者を任命する儀式)を受けているんですよね!
それって、すごい事じゃないっすか?
へ?「別に大したことない。」ですって?
またまたかっこつけて!
もう!
でもすごい確率っすよね。センノハマ神父さんが叙階を受けるタイミングにたまたま日本にローマ法王様が来ていて、しかも叙階まで受けるって!
そうそう!
今日はオイラ、修道院にいたときの話でどうしても忘れられないセンノハマ神父さんの話があるんですよ!
へ?何かって?
除霊の依頼の話ですよ!!
あれはオイラも本当にびっくりしました!
へ?「そんなことあったっけ」ですって?
いいでしょう!オイラが今から話して思い出させてやりますよ!
福岡市にあるオイラ達の住む修道院の近くに女学校があったでしょ?
その学校からうちの修道院に当時校長をしていたセンノハマ神父に、なんと除霊の依頼が来たんですよ!
オイラ忘れもしませんよ!
夜9時のおやつの時間に食堂でみんなが集まっているときに、神父さんいきなり・・・
「みんな、ちょっと聞いてほしい。〇〇学園から、校舎に幽霊が出るからお祓いしてほしいと依頼があった。どうしよう?」
みんなは「そんな花子さんじゃあるまいし、学校に幽霊なんかいるはずないっすよ!断ればいいっすよ!」と口々に言っていました!
でも次の日、神父様、僕と二人でいるときに、
「ハマサンス、おれは除霊の依頼を受けてみようと思う。」とおっしゃったのですよ!
オイラは面白がって、「除霊なんかカトリックの神父にできるんですか?」
神父さんは「わからん。こんなことは俺も初めてだし、他の神父に聞いても『知らん』と言っていた。」
神父様は続けて
「でもな、ハマサンス。俺はいろいろな祈祷書を調べると、『悪魔祓いの祈り』というものを見つけたのだよ。」
オイラは「へ?日本の幽霊を悪魔祓いの祈りで鎮められるんですか?」
神父様は「うるさい!悪魔も幽霊も同じようなもんだよ!」
と言って、その女学校の除霊の依頼を受け入れたのです!
これは、もう、展開が面白すぎじゃないですか!
僕は昼間は学校に行かなくちゃいけなかったから、当日の様子は神父様から聞いたまんまですが、確かこうですよ。
まず学校へ着くと校長室へ招かれたと。
そこに先生方が数名いらっしゃって、いろんな霊の目撃談を聞かされたと。
ある生徒は廊下で足音を聞いたけど振り返ったら誰もいなかった・・・・とか。
ある生徒は2階の教室から外を見ていたら空中を歩いている人を見た・・・とか。
生徒たちの間でこういった体験談が続出しているので、今回、近くの修道院の校長であるセンノハマ神父様に依頼してみたという経緯とのことでした!
一通り先生たちの話を聞いたあと、センノハマ神父は校舎の廊下に出て先生たちの誘導の元、聖水を巻きながら、悪魔祓いの祈りを唱えて回ったのです!
もちろん、「悪魔祓いの祈り」の文言を覚えてないから祈祷書をカンニングしながら!
そして、とりあえず校舎の隅々まで祈りをしながら聖水をまいてとりあえず完了ということで、 帰ってこられたんですよね!
そして、一か月後、その女学校から驚きの報告が!
「神父様、おかげさまで霊の目撃談は、まったくなくなりました!ありがとうございます!お礼と言っては何ですが、うちの部活で使っていたバスケットボールをどうぞ!」
たくさんのバスケットボールをいただきましたね!
うちの修道院には古びたバスケットコートがあったから、これをきっかけにオイラはバスケットボールをし始めたんでしたよ!
いやあ、悪魔祓いの祈りも効き目抜群なんですね!おみそれしましたよ!
うちの修道院もたくさん幽霊が出てたから悪魔祓いしてくれればよかったのに!
あ~はっはっはっは!
これはオイラが未だにいろんな人に話している話ですね~!すごい話ですよ~!
・・・さて、そろそろ話も終わりにしましょうか!センノハマ神父。
また会えるといいですね。
いえ、絶対会いましょう!
ではまたいつの日か・・・!