インプ
いたずら好きな小悪魔。人間の肩に腰を下ろせるぐらいの小ささでコウモリのような翼をもち、黒い顔には鋭い歯をむき出しにしている。今回はこの使い魔、インプの紹介です。
基本情報
種別:魔物・妖精
知能:人間並み
反応:敵対的
特殊能力:毒、ちょっとした魔法
〇欧州の民間伝承では小柄な妖精たちが近世になって悪魔学が流行すると性格の悪さから妖精から下級の悪魔とみなされるようになった。
〇儀式魔法によって魔界から呼び出される。
〇邪悪な魔法使いや悪魔崇拝者の手で呼び出され使い魔として彼らに使える。
〇先のとがったしっぽには毒がある。
〇体が小さいので戦闘ではあまり役に立たない。偵察をさせたり監視役には適任。
〇甘いささやきによって富や成功を約束し冒険者や旅人を堕落させようと試みることもある。
〇銀や魔法の武器でないと傷つける事が出来ない。
〇魔界にはインプが300万匹ほどいるらしい。
カードにおける能力設定
身体的にはバイタリティーは低い印象。飛行できる。しっぽの毒。初級の魔法などを使う。
HP:8 攻撃力:1D+3
特殊能力:飛行・毒・ファイア
飛行:地属性の魔法や攻撃を回避できる。
毒:魔法以外の攻撃時サイコロの目で1が出ると成功。相手のHPに―1の修正。
ファイア:炎の初級魔法。使うサイコロを偶数サイコロに変更できる。属性は火。
ハマサンスの思い出
TVゲーム『人生ゲーム』シリーズで天使役と対を成す子供の悪魔がまさにインプそのもの。よく、天使と悪魔の設定で人間の肩に登場する小さな悪魔のイメージ。
RPGでは何といってもドラゴンクエストⅢに出てくる「ベビーサタン」。自分のMPも少ないくせに、やたら上級魔法を使おうとするかわいいやつ。しかし、「ベビーサタン」の上位に位置する「ミニデーモン」は多彩な攻撃方法を駆使して勇者たちを苦しめる実力者。
『ドラゴンクエスト モンスター物語』によれば、ベビーサタンはミニデーモン、グレムリン、ベビル、アークデーモン、ベリアルと修行によって段階的に“格”を上げていくが、最後は結局同じようにレベルアップした勇者たちによって倒される悲しい運命を描いていた。
『ロマンシング・サガ2』ではインプは悪魔の胎児という設定。こちらも簡単な魔法を使う。
『カルドセプトセカンドエキスパンション』では「ヒートインプ」「ウインドインプ」が登場し、セプターの護符を減らしたり総魔力を削ったりといやらしい能力を備えている。
『ウィザードリィ・Ⅴ 災禍の中心』では「デーモンインプ」が登場。レベル2の魔術師系呪文を使ってくる。
ギャグマンガで登場人物が天使と小悪魔に行動の選択を迫られた時は、必ず最終的に天使の方が悪魔を上回る悪い提案をしてくる。
参考文献
〇モンスターコレクション改訂版(上)/富士見文庫
〇図説幻獣辞典/幻冬舎コミックス
〇TVゲーム怪物イラスト大事典/JICC
〇ウィザードリィ・Ⅴ災禍の中心必勝攻略法/双葉社
〇カルドセプトセカンドエキスパンション公式完全ガイド/enter brain
〇ドラゴンクエストモンスター物語/ENIX