子どものころからポテトチップスを食べている。
うすしお・コンソメ・のりしお・九州しょうゆ味が自分の地区では定番ということになっていると思う。
子どもの時はポテトチップスを食べながら「週刊少年ジャンプ」を読むのが大好きだった。
今はないが小学校のグランドには小山があって、その上に櫓(やぐら)があった。
その櫓に上って、夕日を眺めながらポテトチップスを食べたことがある。
今は漫画を読みながら食べるというシチュエーションが主である。
・蒼天航路
・バキシリーズ
・餓狼伝
が自分のお決まりの漫画だ。ポテチのお供コミック四天皇だ。
そして、読むときは布団を敷いてうつ伏せになり、漫画を広げ右側にポテトチップスを添える。
ポテトチップスを食べながら漫画を読む。特別幸せを感じる時間である。
完璧だ。これ以上の幸せはなかろうて・・・。
しかし、最近は子供がたかる。
ポテトチップスを持って寝室へ入ると、ポテチ欲しさに子供が自分から僕が読みたいであろう漫画を推察しコミックを持ってくる。そして、お駄賃とばかりにポテチを数枚要求する。
大体は要求にこたえるが、おやつを食べた後には、「お菓子ばっかり食べちゃダメだ!」と要求を突っぱねる。
自分はしょっちゅうこのスタイルでポテトチップスを食べているのだから、子供からしたら「いつも大人は好きな時にお菓子が食べれていいなあ」と思っているであろう。
とまあ、これほどポテトチップスを昔から食べ続けていると不思議なことに気づく。
同じ商品(カルビーポテトチップスうすしお味)なのに買った店によって味が少しだけ違う。
味というか正しく言えば香ばしさが違う。
店名を出して恐縮だが、
ルミエールで買ったポテトチップスは香ばしくて
歯ごたえもよくてうまい気がする。
以前職場でこのことを話したら、まるで相手にされず一笑に付されたが、時々職場内で話題にのぼるので、一人の職員が「じゃあ、食べ比べてみましょ」ということになって、ルミエールとコンビニで売っているものをそれぞれ買ってきた。
見ると、そこは衝撃的な事実が!
コンビニであったポテチはどれもきれいな色なのに、ルミエールの方が全体的にうっすら焦げ目がついているのである!
「見た目から違うやん!」と主張する僕。
「まあまあ、本題は味ですから」と主導権をなぜか渡そうとしない周りのスタッフ。
そして食べた。
当然味も有意差があった!なのだが、うちの舌がアホな職員は色どころか味の違いも判らないという。なんて、味覚の鈍い連中だ!脳神経麻痺にでもなっているんじゃねえのか!?
昔、なんかのテレビでポテトチップス工場の中の様子を紹介する番組があった。ベルトコンベアーで焼け目のついた不良品を下の方へ判別し分ける工程があったのを覚えている。
僕からすれば、そのふるいから落とされたポテチの方がうまいんじゃないかと思っている。なのでルミエールさんはその下に流れたポテチを集めて売ってくださっていると勝手に思い込んでいる。
なんでもそうだ。一定の基準から漏れた異形、奇才のある人間の方が魅力を感じる場合の方が多い気もする。
自分の中ではいい味出しているポテチを売っている店の系列は決まっていて、まずいポテチを売っている系列の店も存在する。まずいと思っている店でたまに確認のため買うこともあるが、やっぱりおいしくないポテチである。
不思議だ。なぜ、同じ製品なのでこうも味が違うのか。
探偵ナイトスクープに依頼して真偽を確かめたいぐらいだ。
たかがポテチ。されどポテチ。でも「たかがポテチ」であることの方が確かであります。以上、超主観的な報告・感想でした。