ハマサンス コンプリートライフ

ハマサンスは遠方にいる友人のハマクラシーへ声を発信し続ける。 どうでもいいことばかり話し続ける。

ハマサンスの「痛い」おもいで 盲腸

今回はハマサンスの人生において“これは痛かった!”4大体験の二つ目。

「盲腸」です。

ポンポンペイン 

盲腸になったことのある方はわかると思うが非常に痛いです。盲腸。

 

僕が20歳の時の話である。

自動車学校の入学式が終わり、次の日友達と一緒に街で買い物をしていた。何か朝からおなかの中が“”シクン・・・シクン・・・というようにうっすら痛みのようなものを感じていたが気にも留めず友達と遊んでいた。

 

徐々にその痛みは増してきているように思えた。昼過ぎになると、友達に「すまん。なんかちょっと腹が痛いからゆっくり歩いていくわ。」とついに自分の腹痛を友人に告げるほど痛みが前面に出てきた。

 

友達と別れ家に着いたが、痛みは一向に減らない。軽減するばかりかますます強くなっている。夜になって腹を支えながらもがいている様子を親が見て、いつもの行きつけの病院へいった。夜間でもあったので当直医が対応してくれた。腹部エコーまで取ってくれたのだがどうにも原因が見つからない。

 

医者が「なにか変わったことはありませんでしたか?」と聞くので

「自動車学校の入学式に行った」ことを話すと、

医者は「ああ、それで緊張しておなかが痛くなったのでしょう」

・・・まじか?緊張してこんなに腹が痛くなるのもなのか?しかもこんな時間差で。

 

しかし、医者がそういうので僕は家に帰った。

 

そして1時間ほどしていよいよ歩けないほどの激痛に変わってきた。

 

僕は、四つ這いで階段を下りながら「別の救急病院へ連れて行ってくれ!」と振り絞る声で言った。

今度は大きい救急病院へ行った。

 

すぐにレントゲンを撮りましょうと言われ検査室へ入ったがどうにも痛みで立てない。

スタッフに抱えられるなどしながら、なんとかレントゲンを取り終えそのまま病室へ。

どうやら入院するらしい。

 

そして点滴を打たれた。看護師が「眠剤を今から流し込むので痛みますよ~」と言ってその眠剤が点滴で流し込まれた。
その瞬間「!!!」
この世のものとは思えない痛みが腕を支配した。
「ぐわわわ!!」腕の血管にびりびりの薬が侵入しているのがよくわかる。

そして僕は気絶した。

 

どのくらい寝ただろうか。今は何時なのか。意識がもうろうとしてよくわからない。
しかし腹の痛みは継続中なようで、すぐに「イタタタ」とうなり始めた。

その後、自らこの腹痛に耐え兼ね看護師に「昨日打った眠剤をまた投与してください」とお願いした。あれほど痛みの激しい点滴なのにそれを進んでお願いするほどこの腹痛は耐え難いものがあったのだ。

 

看護師は「わかりました先生に訊いてみますね」といい、その後すぐに眠剤が投与された。僕はまた薬が流れ込んだ瞬間「ぐわあああぁ」と痛みと戦いそして、眠りについた。

このように、もう強引に眠りつかせて痛みをやり過ごすしかないのだ。

 

そして、僕の腹痛の原因は盲腸ということがわかり手術して取ることになった。手術への恐怖心はない。一刻も早くこの腹痛から解放されたかった。

看護師の方に下の毛を剃毛される。なんとも情けない気分になるがそれどころではない。

そして、痛み止めの注射を肩に打った。

見舞いに来ていた従妹の看護師でもある姉ちゃんが「痛いよ~」と僕を脅していた。

そして、ガラガラ―とベッドごと運ばれ手術室へ。

 

手術室の中を眺めると壁にひときわ大きな注射器があった。

「おいおい、あんなでかいの誰のどこに刺すんだよ」とか思っていたら

自分の背中の方に看護師がそれを持ってきた。

「あかん、これはあかんでぇ~!」僕は、自分の意志で気絶した。

多分、全身麻酔の注射だったのだろうか。僕は手術の間ずっと眠っていた。

すると、“パシッ パシッ”誰かが僕の頬を打つ。

僕はうっすら目が覚め空(くう)を見つめると、まだ手術室のベッドの上だ。
マスクをした手術中の医師が「これあんたの盲腸」
と言いながら僕の盲腸を目の前に持ってきた。

 

見た。自分の臓器を。

「あひょ~~~~」再び気絶。

 

気が付くと今度は手術室ではなくて一般の病室へ移動していた。

点滴と尿道には管が通されバルーンがぶら下がっていた。

そして、動けない。痛い。

盲腸としての痛みはないのだが手術した後の傷口が猛烈に痛い。

絶対に腹部を刺されるのは嫌だなあと思いながら痛みに耐えていた。

 

動けないと足部も痛くなるものだ。夜中に何度が看護師を呼んで足を位置を変えてもらったり揉んでもらったりした。

 

食べ物も流動食から徐々に固形の食べ物に変わっていった。

その後、ガスが出るようになり、トイレで便が出ることも確認ができた。

抜糸は後日でもできるからということで術後4日ほどで退院したと思う。

 

退院しても満足には動けないが少しずつ動けるようになった。

 

いやあ、盲腸の痛みはほんとにしんどかった。僕はもう少しで腹膜炎になりかけていたとのことだった。始めに行った病院の医師っていったい・・・。

 

みなさんもいつもと違う強烈な痛みが襲ってきたら、無理せずに早めに病院で検査したもらった方がいいですよ!なおその際はきちんと検査できる救急病院が良いとしみじみ思います!

 

それでは今日はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございました!