センノハマ神父さん、ご無沙汰してます。
オイラです。ハマサンスです。
いやあ、お懐かしゅうございます。神父さん。
何年ぶりでしょうか?
たしかオイラ達の長男だけは見たことありましたよね~!
あれからまた大きくなったし、子供の数も増えましたよ!
そうそう、センノハマ神父さん、いきなり神父さんが行方不明になったってんで、周りの者はかなり心配してますよ!
いや、最初「センノハマ神父が失踪した!」と聞いたときはかなり驚きましたよ!
でもね?なんだかんだ言って、神父さん息ぐるしいところで働いてたから、きっといまごろ自由気ままに好き勝手出来てるんだろうな~。となぜかすぐ安心してました!
へ?「ちょっとは心配しろ」?
へっへっへ、すみません。でも「理解がある」と言ってほしいですわ。
とろこで、神父さん、あなたここで何をしているんですか?
馬を育てている?
はああ~、なるほど、オイラが中学生の時、神父さん馬が好きでよく馬小屋に連れて行ってくれてましたもんね~。
そして、そのとき馬が欲しいとしきりに言っていたのを思い出しましたよ。
なるほど~。牧場をなさってるんですね~。
「牧歌的ですね~」ってセリフいつか言ってみたかったんですよ。今言っていいですか?・・・・え?だめ?相変わらずひねくれてますね~!へっへっへっへ!
・・・いや~、でもセンノハマ神父。あなたはオイラにとって、師匠であり、親でもあり、親友でもある方だ。
会えないときでもふっと、神父さんのことを思い出すと、問答無用で“感謝”の感情が湧いてくるですよ。ほんとに。
オイラの人生で一番苦しい時に、そして、オイラを助けてくれたのはあなただけだったからね。しかも不器用に親身になってかばってくれた。
その時の感謝は忘れてないですよ。
いやあ~なつかしいな~。
中学生時代に入った修道院での2年間。
そうだ・・・。
これから、ちょくちょく神父さんのところに来てもいいですかい?
当時の昔話に花を咲かせましょうや!
「うさぎ小屋」のことや、「カラスの葬式」のこと・・・。
「二葉学園からの除霊の依頼」の話も傑作だったっすよね!
あと、あの修道院ずいぶん前に壊されて今はもう跡形もないみたいですよ?
いろいろと、思い入れがあったな~。
でも人生で一番苦しかった場所でもありますよ。
もう、センノハマ神父さんと馬が合ったからなんとか2年だけでもおれたんですよ!あんなひどいところに!今でもたまに夢に出てうなされますからね!
とまあ、そんなわけで、ちょくちょく暇な時に遊びに来ます!
神父様も60超えてんだからあまり無理しない方がいいっすよ!?
では、また来ますね~。
へ?
わかってますって!この場所はだれにも言いませんよ~!安心してくださ~い!
では、また来ます~。多分明日また来ます~。
それではさようなら~。