センノハマ神父さん。お元気ですか?
やってまいりました。ハマサンスです。
いや~、こうして神父さんとしゃべっていると、中学時代、修道院時代を思い出しますよ。
え?
「そもそもなんでお前は、修道院に来たのか」ですって?
いや、なんでって言われてもですね。成り行きですよ。成り行き。
オイラは心の底から「将来神父になるぞ!」って思って入ったわけじゃないんです。
小学生の時に宿題で作文がありましてねぇ、
ええ、「将来の夢」っていうテーマで。たしか、教会学校で書いてたんじゃないかな~。
※当時カトリック信者である子供たちは決められた曜日・時間にキリスト教のことを勉強する場があったのだ。今でも、子供は少なくなったが細々とやっている。これを教会学校と呼んでいるのである。
そこで、「早く作文が終わった子から帰っていいよ」というルールが敷かれてですね。
そらぁ、早く帰りたいですよ。子供は。
オイラは「将来神父になりたい」と言う内容で書いて提出したのですわ。
そしたら、この作文がなんか広報誌に載ってしまってですね!教会の担当神父さんや信者さんは大喜びですよ。おじいちゃんなんか厳格な信者だから無茶苦茶喜んでですね~。
オイラ子供だから、神父になりたいって気持ちよりも、「何かわかんないけど周りの人たちがすごく喜んでくれてるからうれしいな。」ぐらいの気持ちでしかなかったんですよ。
そして、小学校を卒業して親に連れられて修道院に入ったわけです。
まるで、知っている人がいない中での初日はとても寂しくて、先輩たちもまったく話してこないから怖くって、もう不安しかなかったのを覚えていますよ。
しかも、初日の夜に猫の鳴き声が聞こえたんですよ。修道院の回りのどっかにいたんじゃないですかね。
その発情した猫の声が“赤ちゃんの泣き声”に聞こえてですね。
知らない環境で一人でいる寂しさ、新しい場所での不安、赤ちゃんの泣き声で一睡もできなかったのを覚えていますよ。
まあ、とにもかくにも、オイラが修道院に入ったいきさつは以上ですよ。
まあ、早く帰りたいと思って適当に書いた作文がまさか掲載されるとは思っていなかったですからね。文才のあるのも困ったものですよ!あ~はっはっはっは!
ヒィ!
怒らないで下さいよ。ほんとの事なんだから。
でも、まあ運面と言っちゃ運命ですよね。
当時、自分も子供ながらに不安とかあったと思うんですけど、父だけが寂しそうな表情をしていたのだけ覚えています。
と、同時に自分が中学3年の時に修道院をやめて実家へ帰るときに寂しそうな表情をしていたのは神父様でした。
やはり男の方が情にもろいところがあるんでしょうか。今となってはすごく気持ちがわかりますよ。
さて、まあ、何がきっかけで人生どんな方向に行くかわからないってことですね!
ということで、今回の話は締めさせてもらいましょうか~!
ではでは、神父さん、またしゃべりに来ますわ!
さようなら!おやすみなさい~!