幽霊は見える人には見える。
「幽霊は見える人には見えるのだなあ」
そう確信した時が人生で3度くらいある。
今回はその中の一つ、子供の時の話。
小学生の時ある夜の事、僕は弟と一緒に心霊番組を見ていた。
そして途中から霊感の強いいとこの姉ちゃんも一緒に見ていた。
この従弟の姉ちゃんは夜中に赤い人が部屋にいるのをたびたび見るという怖い体験の持ち主なのだ。
僕たちが見ている番組中に、ロケで出演者が霊能者と一緒に心霊スポットに行く企画があった。そしてその一行は心霊スポットに深夜の時間帯に着いた。
その時一緒に見ていたいとこの姉ちゃんが「わ~~!」と泣き出した。
キョトンとして姉ちゃんの方を見る僕と弟。
「お姉ちゃんどうしたの?」
僕が、聞くと、いとこのお姉ちゃんは泣きながら、
「あそこに男の人がいる」と言うのだ。
僕と弟は
「どこどこ!?」と聞くと、
従弟のお姉ちゃんは鳴きながらテレビを指さしながら
「木の下に頭から血を出している男の人がいる・・・」
「ええ~~~~!!?」
びっくりする僕と弟。
確かにテレビの中の風景では夜で暗いのだが、川沿いに木が何本が並んでいるのが見える。
僕たちは慌ててテレビに寄って「ここにいるの?」「どこにいるの?」と、あちこちに指をさして、従弟の姉が見えている霊の所在の確認にいそしんだ。
しかし、いとこの姉は泣いていて、霊のいる場所を特定できない。
すると、テレビの中で同行していた霊能者が
「あそこの木の下に頭から血を流している自殺者の霊が います。男性のようです。」
と、言った。
僕も弟も「ぎゃー!」と叫んでびっくりした。
今でも、見える人には本当に見えるんだなあと思わせる思い出である。
今回は短いが、許してくれい。
まだ「幽霊は見える人には見えるんだなあ」と思った体験談があるので
紹介しようと思う。
ではまた。