こんばんは~!ハマクラシー君!
なんかいきなり今度は寒くなっちまって。あんた。
おかげでオイラの担当する患者さんたちはみな体調を著しく崩しちまってね。
なかなか難しい季節だよ。
そうだ。仕事の話で思い出したが、オイラ、先日同じ職場の看護師さんからこんなことを言われたのだ。
看護師「ハマサンスさん、私たちの訪問している患者さんのお風呂の介助のことで悩んでいるのですが、ちょっと相談乗ってもらっていいですか?」
ハマサンス「いいですよ。どんなことで悩んでおられるのですか?」
看護師「浴槽の中で浴槽台を使って湯船に浸かっているのですが、立ち上がるときに立ちにくいのです。なかなか介助が大変で。」
↑ちなみに浴槽台とはこういうやつだ。浴槽の底に設置させてその上に座るように湯船に浸かるのだ。湯船から出るときに立ちやすくなる介護用品でござるよ。ニンニン。
ハマサンス「そうですか。それは大変ですね。手すりなどはあるのですか?」
看護師「数年前に壁に取り付けてありますが、最近、肩を痛めてしまって手すりまで手が届かないのです。」
ハマサンス「わかりました。その方のところに案内してください。」
看護師「ああ~!ありがとうございます!やっぱりハマサンスさんは頼りになるわ~。大好き!うふ~ん!」
そして、オイラはその患者さんの家に行ったのさ。
その方は確かに足腰が弱っていて、椅子から立ち上がるときに介助がいる様子だったよ。立ってしまえば割と歩くことは大丈夫そうだったな。
自分が座っている椅子のひじ掛けを自分の手で押しながらであれば、なんとか見守りくらいで立ち上がれていた様子だったことにオイラは注目した。
浴槽台の横にひじ掛けみたいのがあったらよさそうだな~というのが、オイラの考えだ。
そしてオイラは、その人が座っているひじ掛けの高さ、そして浴槽の幅や深さ、浴槽台のサイズなどを測定して、事務所へ帰った。
そうだ!
オイラは浴槽台の横に備え付けられるひじ掛け手すりを作ってみようと思ったのさ!
以前、首ブランコを作ったようにねぇ~!
グッデイでパイプ材である「イレクター」を買ってきた!
さあ、作ってみよ~!
とりあえず、イメージしたとおりに組み立てて・・・
専用の接着剤をつなぎとめている部分に流していく。
シンナーのにおいが強烈なのでベランダで作業だ!
ビニールの手袋くらいなら簡単に溶けちまう。
オーコワーコワ。
気をつけながら使うんだぜ~。
完成~~~!
やった~!これで、パイプを手で押しながらおしりを浮かしてもらえれば、看護師さんたちの介助の苦労も軽減出来て「あ!こりゃ便利!」ってなること請け合いよのう~。
さっそく看護師さんにこの浴槽台サイドパイプ(こう名付けたぜ)を見せると・・・
看護師「わあ!ハマサンスさん、こんなすごいの作っちゃったんですね!すごいです!私、ハマサンスさんのことが・・・だんだん・・・!だんだん心惹かれてくぅ~!」
ハマサンス「では、ぜひ使ってみて下さい!」
そして数日がたった。
看護師さんがオイラの作った浴槽台サイドパイプを持ってきてこう言ったのさ。
看護師「ハマサンスさん、このパイプを実際にお風呂の中にいれたところ、パイプが浮いて使い物になりませんでした。あなたにはがっかりです。」
ハマサンス「ええ!?そ・・・そんな・・・あんなに大きいのに・・・。」
すると、その場にいた看護師さんたちが全員で手をつなぎオイラを中心に円を描き始めて歌いだした。
看護師たち「このリハビリの先生~、得意げに作ってたのに~♪失敗失敗、ダメ先生よ~♪」
ハマサンス「ひぃぃぃ~!や・・・やめてくれぇぇぇ!!」(半天狗のような姿勢のオイラ)
こうしてオイラに対する屈辱的なマイムマイムは永遠に続いたのさ!
オイラはメチャショックだった・・・。
くそう・・・!しかし・・・いかなる策も無駄にはならん!
失敗したと思われる策が光を持っていればいるほど、次の策が光り輝くのだ!
と、自分を奮い立たせ次の策を考えていたところ、その患者様は入院されたとのことで、オイラの浴槽台サイドパイプへの完成への旅はいったん終了と相成ったわけです。
なかなかままならんものだな。ハマクラシー君。
また、これからも機会があれば環境設定にアイデアだしていきたいものだぜ!
なんだか長話になってしまったな。
ハマクラシー君もたとえ失敗したとしても、どんなチャレンジも無駄ということはないから頑張っていこうじゃないか。ハッハッハ!
じゃあ、今宵はこの辺で!
バハハ~イ!!